LS-500GL

突然、パソコンからデータが見えなくなったら困りますよね!

最初はパソコンの電源を入れ直せば何とかなるんじゃないか、なんて思ってたりするんですが

ああでもない、こうでもない、最終的にはルーターの電源を落としてみるなど、
時間が経つにつれて焦ってきます

しかもそれが皆で共有しているネットワークディスクが
赤いLED点滅を発見したらなおさらのことでしょう!

今回はネットワークディスク障害について修理を依頼された後の
対策経過を報告したいと思います

目次

1. エラーコードは赤色LEDの点滅でエラー内容が分かる
2. 分解開始!
3. データ取り出し復旧開始~
4. 電解コンデンサーの不良判明
5. 対策

 

赤色LEDの点滅でエラー内容が分かります
エラーコード


長1回
短6回

このE16はHDD関連のエラー
「内蔵ハードディスクが見つからない。弊社修理センターに修理をご依頼ください。」

HDDが動作していないけど

E15の「Diskエラー。弊社修理センターに修理をご依頼ください。」

ではない
Diskのエラーではないということはデータは破損していないか、HDDがピクリとも動かないか

イチかバチかのエラーですね

HDD不良の場合にはデータがなくなる確率が多いのですが

とりあえず分解してHDDを確認しなくてはこれ以上先に進むことが出来ません

自己責任を負えない場合には修理に出すしかありません、

がことは重大

何しろデータが無くなるかどうかの瀬戸際なんですから

 

このLS-500GLは分解が簡単なタイプ(前面のカバーが+ネジ一本で外れる)と

今回の底にある+ネジ2本でとめられているタイプの二種類があります

難しい方が分かれば簡単な方は説明の必要もないくらい

分解開始!

上の写真底にある+ネジ2本を外します

ここからどうにもカバーが外れない、無理やり開けるとツメが壊れます!

開ける方向はスライドではなく開くなんですね↓

 

これで側面のプラスチックカバーが無事外せました

ここで止めている+ネジ4本を外すが、どこかが引っかかってる感じ!

FANを止めているネジがこの筐体も止めているんですね↓

これでHDDがお目見え

ここまでくればHDDコネクターを外すだけです

でデータ取り出し復旧開始~

あれー

HDD壊れてない

バッドトラックもないし、異常音リトライ音もなし、

ということでデータは100%復旧しました

Linuxフォーマットのためドライブとしては認識していませんが

Windowsパソコンからの見え方は↓

その後、HDDのSMART情報を見た結果↓

HDD正常なんですね

ということは

供給している電源+5V、+12Vのうち

+12Vが逝かれてます

今回は電源の供給不良でした

その根本原因はコンデンサーの不良

電源部分の基板を上から見ると↓

一見何の異常も見られないのですが

この820μF電解コンデンサが不良と判明

電解コンデンサーの不良は、頭が膨れているので目で見てわかるのですが

今回は電解コンデンサー膨張なしのため発見できず

そして電源電圧も確認しなかったため対策がHDD不良に引っ張られました

 

交換前が手前の緑色で交換後が後ろに見える黒色

25V820μFですが25V1000μFに交換しました

その容量を計ってみると144.4μF 通常電解コンデンサの容量誤差は20%許されるのですが
容量定格の17%しかありません

交換にて無事起動することができました